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以前、木々の狭間に建つ家でご紹介した「大山の家」です。(設計:河口佳介+K2 DESIGN
竣工間近で工事も山場を迎えています。
現場視察に行き、あたりを歩いていたらこんな光のマジックを発見しました。
建物の位置と自然光の色味によって壁のグラデーションが出来ていました。
塗装色はもちろん一緒です。
私は建物の違った楽しみ方を発見したような喜びでした。
するとまたまた自然光からの贈り物がありました。
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西日によってもたらされた樹のシルエットが壁に・・・感動!
普段は人工の光でこのような光景をつくっている私ですが、太陽によって無作為につくられた景色の美しさ・ダイナミックさには敵わないなーと思いました。
あらためて自然光に畏敬の念を抱くのでありました。

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建築中の「大山の家」(設計:河口佳介+K2 DESIGN)の現場を視察に初夏の大山に行きました。
新緑眩しい気持ちよい天気でした。
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森の中に建設中のその家は、ほとんど木を伐採せずに工事が進んでいました。
まるで森に「少し、間借りさせていただきます。」という感じで謙虚に立っています。
足場のすぐそばに木が迫るという景色はなかなか見ることができないと思います。
人間の都合で自然のあり方を変えてしまうことは、自然の歪みを生み、長い年月を経てその代償を払う日が訪れると思います。
未来の環境のあり方を考えて今の自然との付き合い方を考えることは大切なことと改めて感じました。
この大山の家は、まさに自然と共生する家だと思います。
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照明計画はTica.Ticaでございます。

ラジオ番組に出させていただきます。
収録を体験しました。
仕事のパートナーである檀 工房の檀上さんと一緒です。
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テレビは経験ありますがラジオは初めて。
テレビは毎回緊張して硬ーい表情や話方になるのでいつも反省。
今回も戦々恐々でした。
しかし、
1人はないこと、生放送ではないこと、声のみの出演であるということ、そしてパーソナリティーの中根さんも美しく優しい方でとてもリラックスして臨むことができました。
そして実際とても楽しかったのです。
そんな状況が効をそうして爆笑珍トークがとれたようです。
中根さんから「お話が楽しくてカットできなかったので1回の放送予定を2回にさせていただきます。」と連絡がありました。
FMふくやま 「おはようときめきタイム」(9:00~11:15)
出演は10:30前後
WEBラジオでも聴けます。
ラジオのトークが2週放送になった背景は、
いろいろな良い要素が重なって緊張せず実力以上のものが発揮できたからだと思います。
そんな自分の状態をいつも作ることができたらすごくいいことですよね。
逆に言うと、
私にとって何が緊張をもたらす要素なのか・・・が分析できた経験でもありました。
私自身の緊張のメカニズム解明に一筋の光です。

人気もん!の撮影隊が東広島の家に来られました。
Odaの仕事の現場ということで施工中と施工後それぞれ撮影されました。
写真は光の撮影風景を引きで撮ったところ。
全員が光の下シルエットになってきれいです。
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光の撮影に照明さんが同行してきてTV的にきれいに映るように光を加えていくのです。とても興味深かったです。
放送日は、
6月27日(日)AM9:30~です。
ご興味とお時間が許す方は見ていただければ嬉しいです。

Odaがテレビ新広島の番組「人気もん!」に出演することになりました。
事務所や現場に来ていただき、
照明デザイナーの仕事をご紹介して下さいます。
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ナビゲーターは柳沢慎吾さん。(ピンクのTシャツ)
TVのイメージそのままでとても気さくな楽しい方。
そして緊張気味の私をギャグで笑わせてほぐしてくださいました。
帰りには窓から手を振って「がんばってねー。」と声を掛けてくださいました。
息ながく芸能界で活躍することも日常で人を思いやることも同じなんだなーと感じた感動の出来事でした。

プレオープン中の料理屋「木下」のまな板です。
TSUKURIYAプロジェクトの会合があり特別に見せていただきました。
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リノベーションにあたって設計をされたのは
広島・東京を拠点に活動されている建築家の中園哲也さんです。
通常まな板はカウンター向こうの囲まれた場所で客からは見えないものです。
「過程は見せずに最高の状態に仕上げてから客に出す」という料理人の価値観があることは確かです。
でもこのまな板は違うのです。
客と同じカウンターに組み込まれていてなおかつ5mm上がっているのです。
まさに舞台です。
この5mmが「お客様の前でうそのない本物の料理を」とい無言のメッセージとなるのです。
中園さんは料理人である施主にこの5mmを決断させることにこのプロジェクトの肝があると思ったそうです。
その中園さんの思いと料理人の心意気が1つになりこのデザインは実現したのです。
私はその話を聞いた時、このたった「5mm」はこの先数え切れないくらいの美味しい料理を生みお客さんを感動させ続けることだろうと想像しました。
中園さんの仕事の一端であり真髄を見せていただきました。

宮島の食事処「水羽」さんの照明改修工事をいたしました。
リクエストは照明器具を交換し、光のみでイメージを変えること。
以前の水羽さん↓
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古民家を改装してお店にされているとても雰囲気のある空間です。
問題は、
テーブルの上が暗いこと
空間全体の明るさ感がない
外に対しての光のアピールがない などでした。  
古くなり破れかけていたイサムノグチをはずし使ったものは↓
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さて問題解決に向けて工事は始まったのでした。
高さを秤で計り、梁の上に配線していきます。(下からはまったく見えない)
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完成↓
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使った光源はナス型の白熱灯ですが場所によって光の出方が違うようになっています。それは電球の塗装面の違いでコントロールしています。
いかがでしょうか?
後日、HPでも紹介いたします。
檀上鎮通さんの写真もお楽しみに!

宮島で仕事をしています。
店舗のリニューアルです。
照明だけでイメージアップをしていきます。(様子はUPします)
デザインを考えている中、ふと目にとまった「大鳥居」、それも海中に。
これ以上の大胆なデザインはないですよね。
太古の人に「常識にとらわれてはいけない」と学ぶようです。
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汐の満ち引きで姿を変える大鳥居は見ていて飽きません。
木材で出来ているので海水で痛むのではと考えますが、ずっと浸かっているのでかえって痛まないそうです。
逆もまた真なり・・・大胆な発想も突き抜けるとスタンダードに見えてくるものなんですね。

施工後の写真撮影をしてくださる檀上さんがこんなコメント。
「今年も、撮影中に次のような声が聞こえました。
自転車で帰宅中の女子高生 (いつも、思うんだけど、ここのイルミ
ネーションきれいよねー)
クルマから降りてきた女子高生(きれ~い)
これがあるからやめれません。」
そのとき撮られた写真↓
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福山医療センターのイルミネーションを施工しました。
今年で3年目です。
楽しみにされている方も多いようです。
昨年までとは趣向を変えて今年は色を加えてみました。
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こちらはまだ作業半ばの写真。
ちなみに手前に映っているのは私の弟です。
取付に2日間いっぱい。
途中雨で中断したり、思うように色が出ずに素材を買い足したりとスムーズに行ったとは言えない運びでした。
そして光で色を出すことの難しさを本当に実感しました。
ランプカラーというガラスやアクリルにに色をつけることができる塗料を使ったのですが
電球そのものの色と混ざって思うような色にならないのです。
色の配分もむずかしく、付けても取って移動したりその様はまるで生け花のようでした。
色んな意味で今年ほどクスの木が大きく思えたことはありませんでした。
結果、お客様にも喜んでいただき満足のいくものになりました。
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いろいろな要素が混ざり合って深いいい味を出しているポトフのようなイルミネーションが出来たと思います。
寒い夜には温まります。

晴れのよき日にプロジェクト「東広島の家」の地鎮祭が執り行われました。
地鎮祭に照明デザイナーの立場で参列することは稀なことだと思いますが工務店さんの配慮で実現しました。
人生で初の地鎮祭です。
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粛々と儀式が進む中、一人ずつ参拝をする場面がきました。
前の人行いそれをしっかり見て私も事なきを得て席についたつもりが・・・周囲からくすくすと笑いが起きています。
「エー、なにかやらかしたぁ~?」と不安の渦の中、次の人を見て気づきました。
なんと拍手パンパンを忘れてしまっていたのです。
設計者の河口さんは涙を流して笑っているしスタッフも苦笑い。
それでも事は淡々と進み終わりました。
・・・・・・。
土地の神様は鎮まりましたが私には笑いの神様が降りてきた日でした。
ぜんぜん美味しくなかったですが・・・。

クリニックのライティングが完成しました。
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取付はバケット車出動で丸3日かかりました。
ポストLEDといわれる「CCL」という器具を使いました。
はじめて扱う器具だったので戸惑いいっぱいで工夫もいっぱいのいろいろな意味で思い出深い仕事になりました。
それでも完成して見るとそんないろいろも吹き飛ぶような光に私自身癒されました。
LEDのRGBでは表現できない微妙な色。
動きもデザインできるプログラムシステム。
現在は季節色「秋」を表現しています。
中国地方初の色の競演をぜひご賞味ください。
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撮影:檀上 鎮通