岩国のコートハウスをUPいたしました。

コンクリート打ち放しの2階建て住宅。柱や壁が少なく開放的な空間です。

岩国のコートハウス 

 

ここ見せたいな。という照明デザイナー目線のオフショットをご紹介します。

 

艶のある素材に映り込んだ照明美しい

 

ルイスポールセンのマットなグレージュが空間よく似合いました。

 

便座脇の壁に天井まで伸びる間接照明

 

湯船の上にはまぶしくない照明が向いています。

 

 

玄関ポーチの間接照明は駐車スペースから続いています。

 

見た目の明るさ(明るさ感)が快適な照度と高級感を醸し出しました。

明るさ感にて大事な役割を果たすのは輝度です。

次回は輝度のお話をしたいと思います。

照明を味わうとき

2年前に照明プランをさせていただいたお店でワークショップを体験しました。

そう、自分で調理した料理を味わう瞬間と似ています。

照度はチェックしていたものの、実際の作業で不便はないか?

確認出来る良い機会です。

結果は…夢中で作業に没頭してあっという間に時間が過ぎていました。

照明が空気のような存在でした。

明るさのストレスなく作業できたということで合格点があげられました。

 

 

ワークショップではビカクシダを古材に止付けて壁掛けグリーン仕上げました。

おしゃべりしながらとっても楽しく作業できました。

オーナーの指導も的確なので安心して大胆に手を動かすことが出来ました。

 

「このシャンデリアとて評判がいいんですよ。」とオーナー。

照明がきっかけでお客様との会話がはずむそうで、

デザイナーとしてはこんなに嬉しいことはありません。

 

 

元気に育っています。

 

今回のワークショップで感じたことは、

照明は料理でいうと隠し味。前に出すぎても引っ込みすぎてもダメ。

味わうという感覚で照明を捉えてみるとまた一味違う照明との関係が築けるのでは?と。

そしてお部屋にグリーンと照明を!

造作材と共に照明を考える

吹き抜け天井に木製格子が使用されることとなり、その中に照明が組み込めないか?と考えました。

格子間20ほど。ここへ組み込むにはスリムなこと・明るいこと・取付が容易なこと。

この3つの要素を満たす器具を探しモックアップによる実験をしました。

2017-02-21 16.25.49 

LL6.7

 

2017-07-26 18.39.46

2階ホールから

 

2017-07-26 18.31.03

1階リビングから

 

西白島の家~屋内編~

 

 

電気を光にする

刺激的なタイトルに釣られて呉高等専門学校のセミナーに参加しました。
その名もエジソンスクール。第7回目は「電気を光にする」
エジソンが白熱電球のフィラメントに竹炭を使った話は有名ですが、実験ではHBのシャーペンの芯を使いました。電流をどんどん上げていくと芯はみるみる赤くなり一瞬閃光を放ち「ボンッ」と言って焼き切れてしました。
とっても面白い実験でした。
実用電球は焼き切れないようにガスが封入されたガラス管に入っているというわけです。
この日、製作したのはLEDでした。白熱灯と違い蛍光現象を使った光です。
R0019862-500.jpg
こんな小さな部品に光の設計図が組み込まれているんです。
盤に差し込み裏から半田付け。
R0019865-500.jpg
本当にこれで点灯するのか ドキドキしました。
R0019856-500.jpg
R0019867-500.jpg
この電子回路の設計では6個のLED電球を点滅点灯させるものでした。
LEDの数が増えれば私たちが普段使うLEDのイルミネーションになるのです。
無事点灯 電気が光になった瞬間です。
エジソンスクールは感動と興奮の連続でした。
私って本当に照明バカだなーって自分に呆れてしまいました。

子供と光

2人の姪とツリーをつくりました。
私自身、仕事以外でそれも部屋の中にツリーをつくるのは初めて。
材料を準備している段階からテンションが上がっているのを感じました。
3歳と4歳の子供がツリーの光に対してどんな反応をするかな。
喜んでくれるかな。
一緒につくってくれるかな。
ドキドキそしてわくわく。
R0017945a.jpg
R0017947a.jpg
ふだんのおもちゃも立派なオーナメントになります。「なんでもつけちゃえ~」って。
すべて飾り終わっていざ点灯。
2人の姪は「きれい・・・」って小さくつぶやいてくれました。
そして4歳の子は、部屋の電気を消しにいってツリーの光を点灯したのです。
ツリーの光を楽しむためには「部屋の白い光はいらない」って無意識に感じたのでしょう。
111217_2048~010001.JPG
すっごく喜んでくれたようで2人の子が何度も何度も「抱っこして」と入れ替わりやってきました。
「光に関わることやってて良かったなー。」と本当に思えました。
私が帰った次の日もツリーのそばから離れなかったそうです。
2人には相当なお気に入りになったようです。
遊べるおもちゃでもなく、おいしい食べ物でもないのにこんなに子供の心を引き付ける光ってなんなんだろうとあらためて考えました。
子供大人という境目がなく人間の感性に訴えるものなんだと思いました。
太古から人のDNAに受け継がれる光への憧れようなもの。
そして人を楽しませてハッピーにするもの。
姪を喜ばせるためのツリーだったのに、叔母が1番嬉しくて楽しくて喜んだという「おち」までつきました。
メリークリスマス!!

今だから、心に作用する「明かり」

R0016764a.jpg
先日、家具インテリアメッセin福山というイベントが行われ、そこでセミナーをさせていただきました。
タイトルは「今だから明かりにできること」。
節電の叫ばれる中明かりというキーワードで本当に必要な照明を自分で選ぶことの大切さをお話しました。
その内容を少し。
光・照明・明かり・・・など光にまつわる言葉がありますが、私は明かりを「心に作用する光」と定義しました。
震災後、私たちは不安・見えない恐怖・悲しみ・憤り・・・様々な感情を普段以上抱えて生活しています。
感情の波に押しつぶされそうです。
これは心が疲れている状態ではないでしょうか。
こんな時こそ照明のできることは、大きいと思います。
照明は何のためにあるのかを考えると、生命の健康を守るため、そして生活を豊かに彩るためと私は思うのです。
太古、人が炎という光を手にしたときから、光は人の感情のすぐそばにあるものです。
R0015197.jpg
家々の窓明かりに心和んだり、赤提灯に開放的な気分になったり、イルミネーションにワクワクしたり・・・。
Image101.jpg
左がクリプトン電球で右がLEDです。
どちらの光が心に作用しますか。
節電のためすべての照明を消していいのでしょうか。
すべてLEDにしてしまっていいのでしょうか。
LEDは節電にとってすばらしい働きをします。少しのエネルギーで多くの明るさをもたらしてくれます。
LEDを使い、心に作用する光を作り出すこともできます。
要は使い方の問題なのです。
照明や光源(ランプ)についてもう一歩踏み込んで知ってみようと思うだけで
その瞬間から目にする世界がまた1つ広がるのではないでしょうか。
あなたの周りの心に作用する「明かり」を見つけてみてください。

どうやら夜は1つじゃない

日本人の時節を繊細に感じる特性でしょうか。
広辞苑によると、
どうやら夜が4つに区切られているようです。
そこで今月完成した「東広島の家」は、
ホームオートメーションを活用して夜の照明シーンを4つ設定しました。
100617_syomei-350.jpg
夜は暗いもの、照明は着けるか消すかという思い込みは日本人のDNAが悲しみます。
大義では日没後からを夜としますが、日没後と就寝前では同じ夜でも私たちの体の調子も気分も違うはず。
そうです。夜も食事と同じで味わうものなのです。
「暮」「宵」「夜」「真夜」と4つの夜に合わせた照明がスイッチ1つで実現します。
4つの夜と照明を楽しみに「東広島の家」へご来場ください。
イブニングオープンハウス
CASE・STUDY・HOUSE Vol.1「東広島の家」
日時 6月21日(月)~26日(土)19:00-21:00
場所 広島県東広島市八本松東2丁目246-43(もみじヶ丘団地内)
※完全予約制につき事前にご連絡ください。 
 問い合わせ TSUKURIYA 0120-17-2908

LED元年

東京ビックサイトで開催されたLEDの展示会に行ってきました。
国内はじめ海外のメーカーが開発した最新のLED技術の粋が結集しました。R0012782.jpg
色のバリエーションはもちろんコントロールの多様さそしてなんといっても明るさの進歩には目を見張るものがありました。
1Wあたり100ルーメンの明るさを持つLEDは
近い将来は150ルーメンになると言われています。
ちなみに蛍光灯の1Wの明るさは60ルーメンですからとても効率がいいことが分かります。
そして軽く小さく薄く熱も出ないのでどんな場所にも使えす。
光る畳というものまで出ていました。
R0012777.jpg
デザインとして良いかどうかは別にしてLEDの発展でいろいろな可能性が広がっています。
環境を考えるときには救世主となるものでしょう。
LED元年と言われる今年、正しく使ってたのしく暮らすため私たち照明デザイナーの役割は大きいと感じた展示会でした。

古墳で発見!

東広島市にある三ツ城古墳です。
五世紀中頃構築されたもので県下最大の前方後円墳です。
これが団地の一角に突然現れるのです。
R0011191.jpg
ここに眠る人は、
周囲に高い尾根のある奥まった場所でひっそりと静かな場所を
墓所に選んだのでしょうね。
今は住宅地ですが静かないいところです。
ライトアップしたら迫力あるだろうなー。と思いながら歩くと・・・・。
ありました!
R0011198.jpg
点在する植木の中に大きな投光器が埋め込まれていました。
照明器具はあくまでも裏方。
黒子に徹するべきなんですね。
屋外であっても「光はあれど姿は見えず」としたいものです。
この植木は照明器具を仕込むために植えられたもののようです。
きっと心地のよい照明計画になっていることでしょう。
次は夜に訪れたいです。

光育(ひかりいく)

インテリアデザイナー 飯島直樹×ライティングデザイナー 中前公晴 トークセッションに行ってきました。
R0010442.jpg
テーマは「光育」/主催 遠藤照明
人や環境を育む光とはどんなものか?
光の可能性をさぐる未来的で原始的なお話でした。
照明デザインのあり方の表現で面白く感じたものは、
   
   発光体
   炎
   介在する光
   光のランドマーク
   身体と交感する光
   光を沸かす
広島ブログ

カラー照明を考える

P12-1.jpg
白色
P13-1.jpg
グリーン
P15-1.jpg

P19-1.jpg

250Wの照明で庭のウメの木をライトアップ。
今取り組んでいるプロジェクトの実験です。
4mくらいの我が家の木には少し強すぎるように感じました。
またカラーフィルターをかけると明るさがぐっと落ちました。
特に青が。
カラーは光の3原色で作られるので
自然の中にある色ですが多用すると違和感がありますね。
葉っぱの艶も消えるし。
自然の中にある我が家では溶け込むものが何もありませんでした。
カラーは使う環境により分量を考えなくてはいけませんね。
皆さんはどれがお好みですか?
広島ブログ

間接照明のネタ

Ts3g0031.jpg
広島市街にあるカフェです。
手でつまんでいただくスティックケーキが美味しいお店。
落ち着いた色ですっきりまとまったインテリアに間接照明が
効果的に使われている空間でした。
しかーし!私の座った位置から見えてはイケないものが・・・。
電球を隠して光を見せるのが間接照明。
その電球が見事にのぞいているのです。
きちんと並んだ電球達が
天井近くとウインドーに点々と映ります。
まるでネタのばれたマジシャン状態・・・
建築を変えずに改善する方法は2つ。
●電球の位置を奥に移動させる。
●電球を小さいものにする。
そのほかにもいろいろと考えをめぐらせて
ケーキの味を忘れてしまったOdaでした。
広島ブログ