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照明を味わうとき
2年前に照明プランをさせていただいたお店でワークショップを体験しました。
そう、自分で調理した料理を味わう瞬間と似ています。
照度はチェックしていたものの、実際の作業で不便はないか?
確認出来る良い機会です。
結果は…夢中で作業に没頭してあっという間に時間が過ぎていました。
照明が空気のような存在でした。
明るさのストレスなく作業できたということで合格点があげられました。
ワークショップではビカクシダを古材に止付けて壁掛けグリーン仕上げました。
おしゃべりしながらとっても楽しく作業できました。
オーナーの指導も的確なので安心して大胆に手を動かすことが出来ました。
「このシャンデリアとて評判がいいんですよ。」とオーナー。
照明がきっかけでお客様との会話がはずむそうで、
デザイナーとしてはこんなに嬉しいことはありません。
元気に育っています。
今回のワークショップで感じたことは、
照明は料理でいうと隠し味。前に出すぎても引っ込みすぎてもダメ。
味わうという感覚で照明を捉えてみるとまた一味違う照明との関係が築けるのでは?と。
そしてお部屋にグリーンと照明を!
納骨堂の灯り
~IDを登録したお香台を置くとそれがスイッチとなり、特定されたお墓が現れる
石のスクリーンにも映像などが映し出され、照明も参拝のシーンに合わせて制御~
ユビキタスを導入した新しいお墓の形を構築するプロジェクト。
プログラマーさんを中心に設計・施工・映像・照明とチームで息をあわせての遂行でした。
映像投影の現場設計の様子 繊細な作業です。
石のスクリーンにぴたっと収まる投影…すごい技術です。
カットオフラインをコーナーに持って行くための調整は「手」。目視しながら合わせます。
左:before 右:After
納骨堂という独特な空間を仕上げるためにはノイズを排除した研ぎ澄ました空間にすることが求められました。静寂をつくるということの難しさと達成感を味わう現場となりました。
こころと絆の納骨堂 → 太陽の塔 高天原
Tica.Tica INC.Project → 納骨堂の灯り
造作材と共に照明を考える
吹き抜け天井に木製格子が使用されることとなり、その中に照明が組み込めないか?と考えました。
格子間20ほど。ここへ組み込むにはスリムなこと・明るいこと・取付が容易なこと。
この3つの要素を満たす器具を探しモックアップによる実験をしました。
2階ホールから
1階リビングから
現場で読み解く照明手法
ここへ入れられたらベスト!とい場所を現地打ち合わせの時に見極めることが成功する照明計画のポイント。
現場で描く光の設計図はリアリティーを持って進めていくことが出来ます。
なぜなら現場で確認をしているから。
そして施主・設計者とのイメージの共有が出来、使う素材やサイズもその場で決められるなど良いことだらけ。
改修・リノベーションの案件にはお勧めのやり方です。
建物のにあるものを活用しての設置のため、角度の調整は細かく確認をしながら行いました。
影を拾わないよう・最大限に壁に広がるよう・途切れないよう…電工さんもしっかりとお付き合いをしてくれました。
完成写真
工場リノベーション
フィットネスジムの照明
↓
インテリアを仕上げる要素 ~マッサージサロン~
マッサージサロンのインテリアデザインの仕事です。インテリアに必要で重要な役割を果たす2つの要素を紹介します。
要素① 照明
照明は埋込でしたが照度・輝度ともに高くきつい印象。現物を活かして印象を変える手法としてフェイクグリーンのシェードを纏わせることに。これは照明デザイナー自ら様子を見ながら製作しました。明りを制御することも照明デザイナーの大事な仕事。
要素② 布(ドレープ・ケースメントなど)
やさしさ・和み・スペーシングなど多くの役割を果たしてくれる布もの。その布から向こうは少し特別な空間になります。
全容はこちらから↓
Project Shop/Interior マッサージサロン
照明が壁紙になる日
会長室の前室で遊びの光をご提案をしました。
壁に埋め込むライン照明。
光を絵画のように見せていきます。
ボードを貼る前に下地に取付金物を打ってもらい金物と同面でボードを仕上げてもらいます。
これにより壁に描いたような平面的な光の絵画が現れます。
会長室はこちらからどうぞ
照明から考えるインテリア
住宅の照明計画 N邸
外観は無機的 内部は有機的 この対比に驚き、美しいフォルムに荘厳さを感じ、教会のような神聖さも感じる魅力的な住宅。
照明は脇役に徹し、構造体の美しさとそのリズム感を表現することをミッションとした。
明かりのキーワードは「原」「並」「高」 原始的な手法で並べ高所への配置で全体の照度を確保する。
構造が仕上げになるので配線変更は事実上不可能
一発勝負のためシュミュレーションと現場検証を繰り返す
上 CGシュミュレーション 下 完成
上 施工中 下 完成
上 施工中 下 完成
竣工 H30 .8
設計 (有)ナフ・アーキテクトアンドデザイン 中薗哲也
内容 照明計画(インテリア・外構) ダイニングペンダント製作
All 白熱灯の空間
肌で感じる光
トータルケアサロン L’arbre&kokokara 改修に伴う照明デザイン。
季節も時間も時代も関係なく大切にされていくものがあります。
「白熱灯のあかり」はその一つに間違いなく挙げられます。
オーナーはどんな場所においても間接照明でもデスクワークのスペースでも
一切LEDを使ってはいけない「All白熱灯」の空間を望まれました。
熱が光に変わるその心地よさを知っておられる方でした。
視覚では分からない肌で感じる光があります。
そして心と体の健やかさを求めて女性が訪れる空間にこそ本物心地よい光が必要なのです。
LEDを外していざ白熱灯へ
器具の選定は白熱灯が使用できるかどうか?から探していきました。
メーカーの許可はもちろんもらっています。
場所や器具の特性により白熱灯の種類を揃えます。
外したLED電球。これから何処へ。
改修前の前の様子。蛍光灯の白い光が緊張感のある入口を作っていました。
改修後の様子。白熱灯の光が優しく店内に招き入れてくれるようです。
交換知らずの省エネな白熱灯
白熱灯を上手に取り入れる方法として調光器と併用することをお勧めします。
調光器は光のボリュウームを調節するもの。壁スイッチに置き換えて使います。
調光器で定格の80%に絞れば白熱灯の寿命は約18倍に延びます。
光に赤みが増しさらに暖かい空間を作り、省エネにもなります。
調光器を使って白熱灯を使用するとLEDに負けない交換知らずの電球になります。
癒しの空間にこそ、白熱灯を!
光りを纏うぬいぐるみ
クライアントからのリクエストで使ってみたらとてもよかったグッズです。
四方90㎝ほどありますが安定感・存在感は抜群でした。テディベアのかわいらしさもそのままに優雅に光を纏っています。
今年の年末もまた会えるでしょうか?
Project Illuminatio ガーデンイルミネーション
たたらの灯 2017
明かりのミッションは町おこし。対象は棚田。
棚田はそれぞれ個性があり、重なりあうことで他にはない「田の美」を表現していると思います。
その表情を明かりの添景で夜も楽しめるようにすることをゴールにしました。
町の有志の方に取付の説明をしたのち軽トラックにいっぱいの「ペットボタル」を積み込み田から田へ。
どうしても画一的になりがちなイルミネーション。
自然のフレームに従い ほどよく「崩す」ことを繰り返し伝えながら施工しました。
そして皆さん(有志の方)の生活の一部になっている棚田は魅力に溢れている!ことも繰り返し伝えました。
田と対話しそして有志の方とも対話をしながら個性ある田の表情探していきました。
大自然を前にしてデザイナーの出来ることは僅かであり忠実にたった一つのことをやり続けることと
思いました。
空が紺色に染まるブルーモーメントにセンサーにて点灯。
日も暮れて夜の棚田に明かりの添景が灯りました。
10年目のくすのき
毎年冬の時期にくすのきをイルミネーションで飾りつけています。
今期で10回目。毎回テーマを決めて違った装いを纏っています。
今回のテーマは「Snow White Snow」
このところ雪はあまり積もらなくなりましたが光で積雪を作ってみました。
完成はこちら