R0012511.jpg
とても素敵な方でした。
奇跡のレストラン「カシータ」オーナーの高橋 滋さんです。
心のこもっておもてなしでお客様を感動させるには・・・を常に考え研究・実践されている方です。
約90分の講演会を聞き私は「本物のサービス」について考えました。
どの分野でも仕事として仕事をこなすのは当たり前。
そこにどれだけのサービスを付加できるかが大切と言われて久しい昨今。
照明デザインの世界も例外ではありません。
私なりに出した答えは、「これはサービス」と思って行動していては本物のサービスではないということ。
心と心が通い合ってこそのサービス。
そこには計算も打算もなくどれだけお客様に真剣かという心だけがあるのです。
高橋さんは心を見つける達人だと思いました。
世界中を旅され色々な場面に遭遇する中で高橋さんの視点は心が通っているかどうかに合わされています。
そして高橋さんの心の通った出来事は一様に「奇跡」と表現されます。
奇跡とはめったに起きないこと。
でもそれが起きたときは心が震えるような感動が起きるのですね。
話を聞きながら私の身にも奇跡が起きていました。
今まで仕事をさせてくださったお客様の顔が一人一人浮かんできて涙が出ました。(数多くの講演会に行きましたが涙したことは初めてです。)
お客様一人一人と奇跡のように出会い、
そのお客様が奇跡のように私を信頼して仕事を依頼して下さった。
もっともっと奇跡を起こしたいと思いました。
私が感じるようにお客様にも奇跡を・・・と。
高橋さんのご著書  おすすめです。
4167MA389ZL._BO2,204,203,200_PIsitb-sticker-arrow-click,TopRight,35,-76_AA240_SH20_OU09_.jpg

宮島で仕事をしています。
店舗のリニューアルです。
照明だけでイメージアップをしていきます。(様子はUPします)
デザインを考えている中、ふと目にとまった「大鳥居」、それも海中に。
これ以上の大胆なデザインはないですよね。
太古の人に「常識にとらわれてはいけない」と学ぶようです。
R0012276.jpg
汐の満ち引きで姿を変える大鳥居は見ていて飽きません。
木材で出来ているので海水で痛むのではと考えますが、ずっと浸かっているのでかえって痛まないそうです。
逆もまた真なり・・・大胆な発想も突き抜けるとスタンダードに見えてくるものなんですね。

新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末に8年近く使った和紙の照明器具を同じもので新しくしました。
色も焼けていい味が出ていたのですが掃除機や人の頭があたったりして破れてしまったのです。(さすがに補修もできず・・・)
R0012110.jpg
もしそれがなければきっと10年・15年と使い続けたと思います。
和紙は弱いというイメージがありますが少しくらい水に濡れたくらいではなんともならないんです。
木の繊維が複雑に絡み合って出来ているものだからでしょうね。
そしてメンテナンスも軽くはたくだけいいし、なんとっても和紙を通してのやさしい光の広がりはなんとも言えない安らぎを与えてくれます。
ほかのどんな素材でも代わりはできないですよね。
2代目和紙照明も大切にしようと思います。
R0012450.jpg

施工後の写真撮影をしてくださる檀上さんがこんなコメント。
「今年も、撮影中に次のような声が聞こえました。
自転車で帰宅中の女子高生 (いつも、思うんだけど、ここのイルミ
ネーションきれいよねー)
クルマから降りてきた女子高生(きれ~い)
これがあるからやめれません。」
そのとき撮られた写真↓
6730.JPG
IMG_6701.JPG
IMG_6718.JPG

福山医療センターのイルミネーションを施工しました。
今年で3年目です。
楽しみにされている方も多いようです。
昨年までとは趣向を変えて今年は色を加えてみました。
R0012147.jpg
こちらはまだ作業半ばの写真。
ちなみに手前に映っているのは私の弟です。
取付に2日間いっぱい。
途中雨で中断したり、思うように色が出ずに素材を買い足したりとスムーズに行ったとは言えない運びでした。
そして光で色を出すことの難しさを本当に実感しました。
ランプカラーというガラスやアクリルにに色をつけることができる塗料を使ったのですが
電球そのものの色と混ざって思うような色にならないのです。
色の配分もむずかしく、付けても取って移動したりその様はまるで生け花のようでした。
色んな意味で今年ほどクスの木が大きく思えたことはありませんでした。
結果、お客様にも喜んでいただき満足のいくものになりました。
R0012228.jpg
いろいろな要素が混ざり合って深いいい味を出しているポトフのようなイルミネーションが出来たと思います。
寒い夜には温まります。

インテリアデザイナーであり、建築やプロダクトまで手がける日本を代表するデザイナーの橋本夕紀夫さんが広島に来られました。
広島デザインウィーク2009のJCDデザインセミナーでは「伝統という未来」というタイトルで話されました。
「日本はかっこいい。日本の伝統からデザインを学ぶものはたくさんある。その中にデザインの未来がある。」と言われていました。
ご自身でも漆を用いたプロダクトや内装材に和紙漉きや左官技術を積極的に取入れて繊細で斬新なものを作られいます。
「自分はデザインはたいしてしていない。もともとあったものの新鮮さを発見していくだけ。」とも
その審美眼は時に現代的なクールさが必要とも言われていました。
打ち上げで地魚を食べにご一緒しました。
「おいしい、おいしい」と無邪気に食べられる姿はまるで少年☆
デザインは、
そんな無垢な感性から生まれるのかなーと感じました。
R0012094.jpg
地魚のお造りより橋本夕紀夫さんで満腹になったひと時でした。

10月30日~11月3日は東京デザイナーズウィークでした。
年に1度各国の新進デザイナーが新作を持ち寄り発表するのです。
私は11月2日と3日に行ってまいりました。
メイン会場は外苑総合グランドですが新宿・青山・丸の内・銀座などインテリアショップや飲食店でも一斉にデザインイベントが行われるのです。
私個人はメインよりも周囲のエキシビションの方が見ごたえがあり楽しくもありました。
中でも東京ミッドタウンでの「デザインタイド」は会場構成も面白く作品も粒ぞろいのように感じました。
会場構成をしたのは谷尻 誠さん。
広島出身の建築家です。
R0011869.jpg
洞窟のような雲のような地上のような上空のような距離感のない不思議な空間になっていました。
感性の栄養をたっぷりともらって帰りました。
まんぷくまんぷく!

晴れのよき日にプロジェクト「東広島の家」の地鎮祭が執り行われました。
地鎮祭に照明デザイナーの立場で参列することは稀なことだと思いますが工務店さんの配慮で実現しました。
人生で初の地鎮祭です。
R0011917.jpg
粛々と儀式が進む中、一人ずつ参拝をする場面がきました。
前の人行いそれをしっかり見て私も事なきを得て席についたつもりが・・・周囲からくすくすと笑いが起きています。
「エー、なにかやらかしたぁ~?」と不安の渦の中、次の人を見て気づきました。
なんと拍手パンパンを忘れてしまっていたのです。
設計者の河口さんは涙を流して笑っているしスタッフも苦笑い。
それでも事は淡々と進み終わりました。
・・・・・・。
土地の神様は鎮まりましたが私には笑いの神様が降りてきた日でした。
ぜんぜん美味しくなかったですが・・・。

クリニックのライティングが完成しました。
R0011708.jpg
取付はバケット車出動で丸3日かかりました。
ポストLEDといわれる「CCL」という器具を使いました。
はじめて扱う器具だったので戸惑いいっぱいで工夫もいっぱいのいろいろな意味で思い出深い仕事になりました。
それでも完成して見るとそんないろいろも吹き飛ぶような光に私自身癒されました。
LEDのRGBでは表現できない微妙な色。
動きもデザインできるプログラムシステム。
現在は季節色「秋」を表現しています。
中国地方初の色の競演をぜひご賞味ください。
Img_6212a.jpg
Img_6216a.jpg
Img_6227a.jpg
Img_6230a.jpg
Img_6232a.jpg
撮影:檀上 鎮通

そこはカフェのあるケーキ屋さんでした。
R0011699.jpg
入ってみるとどこかで見た顔。
オーナーパテシェは高校の男子同級生でした。
店の名前は「パティスリー・ノア」。10周年を迎えるそうです。
「がんばってるねー。」「そっちもがんばってるねー。」
お互い年を重ねても変わらない空気感です。
チェコレートケーキをいただきました。
外はしっとり濃厚で中からトローとほろ苦いチョコレートソース。
同級生がつくったという隠し味もプラスされていたので
一段とおいしかったです。
R0011698.jpg
cake factory PATISSERIE NOIX (パティスリー・ノア)
福山市新涯町1-5-30
084-954-6654

高松へ日帰り研修旅行に行きました。
宮地電機(株)を訪ねることが目的でしたがついでにいろいろと見学させてもらいました。
まず
イサムノグチ庭園美術館
丘に登っても作業場にも
其処彼処に生き生きとイサムノグチを感じる場所でした。
木漏れ日までもがデザインされていると感じました。
ノグチに彩られた光の体験をしました。
そして
宮地電機㈱さんのショールム 「LaVita」
デザイン性・実用性にすぐれてラインナップはぜひ実物を見ることお勧めです。
それから
金毘羅さん、緑薫殿(建築家-鈴木了二設計のモダンな社務所)、神椿(資生堂パーラー)に行きました。
R0011664.jpg
柱・梁はさび加工された鉄骨です。
荘厳な空間に絶妙なバランスでモダンさのスパイスが効いた空間でした。
R0011659.jpg
金毘羅さんの果てしなく長い石段では息切れ、そのご褒美は絶景。
海の神様は厳しく優しかったのでした。
今日は筋肉痛です。

福山市の和食レストラン「一」のランチをいただきました。
盛り付けの面白さには驚きました。
カプセルのような透明は器に溶岩石のようなお皿。
R0011637.jpg
R0011642.jpg
赤カブのカクテル(温)はシャンパングラスに入ってきました。
予想を裏切る演出にドキドキ。
味も繊細でとっても美味しかったです。
そんなドキドキの中、ふと振り返ると午後の日差しをためた気持ちよい坪庭がありました。
R0011646.jpg
緊張と緩和ですっかり気持ちを開放できた一時でした。