最近出会った「くすっ」です。
私は少し壺からはずれた笑いのあるものが好きです。
じわじわと後を引く面白さのあるもの。
デザインにもそんな要素を求めてしまいます。
なにも言わず見て下さい。
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ぽにょの舞台になったとも言われる鞆の浦で見つけました。
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この靴の持ち主は爆睡中。足とサンダルの運命を案じます。
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そんなに大きく名前を入れなくても・・・。
尾道の千光寺です。しかしよく合っています。

1滴1滴ポコポコと小気味よい音。
小さい照明。
そして香り。
つやつやで漆黒にゆれる液体。
出来上がった珈琲は
ほのかな苦味から温度と共に甘くなります。
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それらの要素がどれか1つだけ飛び出しても引っ込んでもだめ。
良いバランスで空間の中にありました。
残暑きびしい中、訪れた尾道でのひとときでした。
paraiso caffee

ラジオ番組に出させていただきます。
収録を体験しました。
仕事のパートナーである檀 工房の檀上さんと一緒です。
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テレビは経験ありますがラジオは初めて。
テレビは毎回緊張して硬ーい表情や話方になるのでいつも反省。
今回も戦々恐々でした。
しかし、
1人はないこと、生放送ではないこと、声のみの出演であるということ、そしてパーソナリティーの中根さんも美しく優しい方でとてもリラックスして臨むことができました。
そして実際とても楽しかったのです。
そんな状況が効をそうして爆笑珍トークがとれたようです。
中根さんから「お話が楽しくてカットできなかったので1回の放送予定を2回にさせていただきます。」と連絡がありました。
FMふくやま 「おはようときめきタイム」(9:00~11:15)
出演は10:30前後
WEBラジオでも聴けます。
ラジオのトークが2週放送になった背景は、
いろいろな良い要素が重なって緊張せず実力以上のものが発揮できたからだと思います。
そんな自分の状態をいつも作ることができたらすごくいいことですよね。
逆に言うと、
私にとって何が緊張をもたらす要素なのか・・・が分析できた経験でもありました。
私自身の緊張のメカニズム解明に一筋の光です。

「WHAT IS DESIGN?」~デザインとは何か?~
ポール・ジャック・グリヨ著
昭和44年に発刊され今でもデザインを志す人々に静かに愛され続ける名著です。
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そして「Nob」
1970年代から1980年台初頭まで発刊されていたインテリアマガジンです。
この2冊が父の本棚から出てきました。
父は4年前に他界しましたがモノづくりが好きで探求心の旺盛な人でした。
この本もその一環です。
「WHAT IS DESIGN?」は41年も父の本棚にあったのにデザインを仕事にする今、やっと私の元にやってきてくれました。
しかし本を開いてびっくり!約40年前にもこの本との接点がありました。
わずかに残る意味が不明な落書き・・・
丸のつぶれたものやボールペンをすきに走らせた跡・・・
これはきっと私が付けたものに違いない。
約40年前に挨拶を交わしてまた会う日を楽しみにしていたようです。(落書きはよくないですが・・・)
懐かしさと喜びでいっぱいになりました。
以前に何かの本で読んだ2つの言葉を思い出しました。
○モノには魂があり大切にすると喜んで働いてくれる
○そして必要なものは必要な時ベストなタイミングで与えられる
精神論的ですが今はこの言葉に納得します。
そしてまた必要な人のところにこの本が行く日まで大事に使っていこうと思いました。

三原市に「やっさ祭り」という夏のお祭りがあります。
やっさとは掛け声で特に言葉の意味はありません。
その祭りで踊る「やっさ踊り」は、
手招きしながら足を軽く打ち全体ででリズムを刻みながら進みます。
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そのときの掛け声が「やーっさ やっさ やっさ」です。
掛け声とともに踊り手のテンションも↑。
駅前から商店街を回って3キロ界隈を大人も子供も元気に踊り続けます。
こんな山車も見かけました。
青森ねぶた祭りの様です。
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楽しいの「楽」の字は人が手を上げて踊っている姿だそうです。
やっさを見ていると楽 楽 楽 楽・・・楽が次から次へ。
見ているこちらも楽しくて仕方なくなりました。
来年は踊り手になっているかも・・・。

黒船「平成いろは丸」に乗り込み、仙人も酔うほどの美しいと言われる仙酔島へ出かけました。
仙酔島は瀬戸内海国立公園内にあり鞆の浦のシンボル的な存在です。
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実は私、小学校2年生まで鞆に住んでいました。
海水浴場もあるこの仙酔島にはよく来ていたのです。
最後に来たのはもう30年くらい前なので懐かしすぎる風景でした。
時代とともに慎重に繊細に少しずつ手を入れて島の魅力をより引き出しているようです。
近年オープンした~人生観の変わる宿~「ここから」を尋ねました。
そこは名物の江戸風呂があり瀬戸内海を展望しながらゆったりとサウナや入浴をすることができます。
コースの中の「世界一の露天風呂」とは風呂から続く海水浴場です。
砂浜を歩くことで体に溜まっている余分な電気をアースすることができ、海水につかれば肌の殺菌や保湿効果があるそうです。
海水浴に来ている夏休みの学生さんや家族連れと混浴しました。
心身のリフレッシュを通りこしてリセットできた時間でした。
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まっすぐ行くと渡船場 左が「ここから」 手前が海水浴場

Yogaの先生 橘高歓瑶(きったか かよ)さんにきていただき、うちでレッスンをしました。
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田舎の景色を背景にポーズをつける先生の姿が美しかったので生徒の最後尾からパチリ。
Yogaとはサンスクリット語で「つなぐ」という意味があるそうです。
つなぐものは、心と体。
レッスンが終わってほぐれた体の心地よさに浸っていると日々の絡まった思考もほどけて楽になっていることに気づきます。
これが「つなぐ」ということなのかぁ。
心と体のバランスをとることの重要性は説かれていますが
Yogaはその手段の1つだと思いました。
照明デザインの分野で光という媒体を使っていろいろな人とモノ・モノとコトをつなげてきたいと思います。

姪 3才の誕生パーティーです。
瞳 ほっぺ ケーキ・・・。
キャンドルがこんなにも愛らしく照らしている光景を見るのは初めてと言っていいくらい。
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そして何よりキャンドルが照らしているのは姪のハート・・・。
静かにゆれる炎にうきうきワクワク 「早くフーした~い。」
はずむ気持ちが手に取るように見えます。
部屋の明かりを消してキャンドルの炎を吹き消す瞬間は
パーティーが1番盛り上がります。
小さな光はいろいろなプレゼントをもたらしてくれます。

日本人の時節を繊細に感じる特性でしょうか。
広辞苑によると、
どうやら夜が4つに区切られているようです。
そこで今月完成した「東広島の家」は、
ホームオートメーションを活用して夜の照明シーンを4つ設定しました。
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夜は暗いもの、照明は着けるか消すかという思い込みは日本人のDNAが悲しみます。
大義では日没後からを夜としますが、日没後と就寝前では同じ夜でも私たちの体の調子も気分も違うはず。
そうです。夜も食事と同じで味わうものなのです。
「暮」「宵」「夜」「真夜」と4つの夜に合わせた照明がスイッチ1つで実現します。
4つの夜と照明を楽しみに「東広島の家」へご来場ください。
イブニングオープンハウス
CASE・STUDY・HOUSE Vol.1「東広島の家」
日時 6月21日(月)~26日(土)19:00-21:00
場所 広島県東広島市八本松東2丁目246-43(もみじヶ丘団地内)
※完全予約制につき事前にご連絡ください。 
 問い合わせ TSUKURIYA 0120-17-2908

人気もん!の撮影隊が東広島の家に来られました。
Odaの仕事の現場ということで施工中と施工後それぞれ撮影されました。
写真は光の撮影風景を引きで撮ったところ。
全員が光の下シルエットになってきれいです。
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光の撮影に照明さんが同行してきてTV的にきれいに映るように光を加えていくのです。とても興味深かったです。
放送日は、
6月27日(日)AM9:30~です。
ご興味とお時間が許す方は見ていただければ嬉しいです。

老舗家具メーカー マルニ木工とデザイナー 深澤直人が共同開発した椅子。
その名も「HIROSHIMA」。
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世界の定番として愛され続けるチェアをデザインしたい(深澤直人)
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世界中の人々に愛される木製チェアを製造したい(マルニ木工)
そして「HIROSHIMA」が誕生しました。
美しさ すわり心地 価格 どれをとっても満点です。
5次曲面で削りだされる形はマルニ木工の高い技術でなければ実現できません。
その技術を敬愛し最大にいかせるデザインを深澤さんは提示しました。
技術と使い手を結びつけること・・・これが「デザイナーの真の仕事」と教えられるようです。
「HIROSHIMS」と名づけたつくり手の勇気と誇りに負けない椅子です。

Odaがテレビ新広島の番組「人気もん!」に出演することになりました。
事務所や現場に来ていただき、
照明デザイナーの仕事をご紹介して下さいます。
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ナビゲーターは柳沢慎吾さん。(ピンクのTシャツ)
TVのイメージそのままでとても気さくな楽しい方。
そして緊張気味の私をギャグで笑わせてほぐしてくださいました。
帰りには窓から手を振って「がんばってねー。」と声を掛けてくださいました。
息ながく芸能界で活躍することも日常で人を思いやることも同じなんだなーと感じた感動の出来事でした。