光を纏った建築 Vol.2 -光の教会-
こんにちは。妄想で^^旅する照明デザイナー 小田です。
季節はクリスマス。如何お過ごしでしょうか?
本日の旅先は茨木春日丘教会、別名「光の教会」です。
安藤忠雄氏の設計によるもので、旧万博会場近くの大阪府茨木市北春日丘に立っています。(2000年~)
テーマは言うまでもなく「光」
光に人間の気持ちが全部集まるような建築が出来ないものかと、
建物の開口部を十字架の部分だけにするという大胆な構想です。
十数年前にリアル旅で訪れたとき薄暗い内部で十字架から入る光が印象的で
床に落ちる影とともにその神聖な空気感が鮮明に記憶に残っています。
十字架にはガラスが入っていますが、安藤氏はなくしてしまいたかったそうです。
光というテーマは安藤氏が自分の作品のなかで長く探求し続けてきたテーマ。
光そのものを感じ取れる空間のためには透明なガラスも邪魔なフィルターになってしまったのです。
彼が十字架からガラスをなくすことを諦めたかというとそんなことはなく、
その後も牧師さんをつかまえてガラスがない場合に雨や雪の振り込んでくるであろう範囲を示して、
その部分を木ではなく石の板に変えれば濡れても大丈夫!と説得をして困らせていたそうです。
安藤氏の建築はまだ終わっていないのです。
もしガラス1枚なかったら…命ある光・力強い風を感じるもう1つの光の教会ができていたかもしれません。

願い叶う
竣工から17年。2017年 東京・六本木の国立新美術館で開催した「安藤忠雄展-挑戦-」にて
コンクリートで原寸大の「光の教会」が再現されました。
十字の開口部にガラスは入っていません。
安藤氏の理想とした光と風を感じる厳しくも美しい、人間の精神に訴える建築でした。
安藤氏も万感の思いだったことでしょう。

oda スマホにて撮影
現代の建築に活かすには
アクリルを介さない光源そのままで作る間接照明。
エッジの効いたスリット感のある光が壁をつたいます。

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