光を纏った建築 Vol.4 -House of Light-

妄想で旅する照明デザイナー です。odaです。

暦では雨水。降る雪が雨へと変わり春一番ももうすぐですね。
皆さま、如何お過ごしでしょうか。

本日の旅先は「光の館 House of Light」(新潟県十日市町)です。光の芸術家、ジェームス・タレル氏プロデュース。 

1943年生まれのアメリカの芸術家。知覚心理学や数学、天文学などを学びアメリカ航空宇宙研究所にも勤務。

「光の館」は、第1回「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(2000年)で生まれたアート作品です。
タレル氏はこの構想は、小説家谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』からインスピレーションを得て制作したと言われています。


美は陰影のあや、明暗にある

“House of Light”構想にあたってタレル氏が語った言葉。

これまで「光の知覚」を探求してきた私にとって、『光の館』とは、
昼と夜、東洋と西洋、伝統と近代を対比するとともに融合する試みであった
「美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える」
日本の文化への、西洋の文化を背景としてきた私なりのアプローチであった。….と


線光源を多用

暗闇に体が光る不思議なお風呂「Light Bath」
暗い浴室内に浮かび上がる湯船は、光ファイバーで縁取られます。
この不思議な湯船に身体をつけると、自ら発光しているように見えるんです。
暗闇での入浴と光る身体。光の存在を体感できるタレル氏ならではの作品です。

可動式の屋根から空を眺める一時を「Outside In」
空からの光を室内に取り入れるためのスライド式の屋根がついた部屋。
空の色の移り変わりもアートの一部になっています。

床の間に設えられた光の掛軸も印象的です。

光の館には1点で発光する点光源ではなく間接照明としての「面光源」そして連なる「線光源」が多用されています。

直線的な日本家屋で光の表現をするのには線光源が合っていたのかもしれません。
伝統的な家屋に最新の光の技術導入した建築アート。泊まれる光のアート。


現代の建築に活かすには

線光源を使用した光の設計。

企業様 会長室入口ホールに光で描いたマーク。

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