高齢者と明かり

明日は敬老の日ですね。
おじいさん、おばあさんの存在はそれだけでお祝いですよね。
そこで今日は高齢者がよりいきいきと
過ごせるような光について考えてみました。
大切なことは光によるストレスがあっていけないことです。
暗い・明るい・まぶしい・・・などなど。
これらは光害(ひかりがい)と言われます。
高齢者の場合、通常は20歳代の人の2~3倍の明るさが
必要とされていますがアバウトな数字です。
本来は、建築やその場所の用途や時間帯により
もっと緻密に設計されるべきと思います。
外光が入らない場所であっても一日中同じ光というのではなく
季節や時間帯でさまざまな光があっていいと思います。
まぶしくない明るさと自然に抱かれているような安心感と気配、
イメージは木漏れ日に行き着きます。
そしてその光は高齢者に限らず人にとって快適な光なんですね。
気配を作ることは照明デザインにおいては最上級といっていいほど
難しいことですが果敢にチェレンジしていきたいです。
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ヒューマン・エソロジー

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明かりを学んでいくと人の行動に不思議を知りたくなります。
そんなときの1冊です。
なぜミッキーマウスは50年かけて今の姿になったか、
なぜフラー族の女性はお尻を向けてお辞儀をするのか、
なぜ幼い子供にも闘争心があるのか・・・
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2007 ライティングフェア レポート1

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NIPPOさんのブースです。
壁の明かりを感じてもらいやすいように天井は
ひとつも照明を付けず色も黒にしたそうです。
蔵のような雰囲気です。
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造り付けの照明の内部仕上げと光の関係を比べています。
右からベニア、コンクリート風クロス、黒いクロス。
光源はすべて40Wの蛍光灯です。
光も相方によって変わるんですね。
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並べても継ぎ目のない(シームレス)照明器具です。
屋外で使えるものは新発売だそうです。
今後の概観照明の手法も広がりそうです。
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光は隠れ蓑

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蛍イカが海中で光るのは外敵から身を守るため。
光るとかえって目立つと思いますが、仕掛けはこうです。
太陽光が届く比較的浅い海に生息する蛍イカは
太陽光に照らされるとシルエットがぽっかり浮かびます。
海の外敵に狙ってくださいと言っているようなもの。
・・・もう、お分かりですね。
その影を消すために自ら光を放ち太陽光とのサンドイッチで
見事に姿を消してしまっているのです。
まさに影を制するもの光を制するです。
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やっと逢えた!

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照明デザインをする私にはバイブルのような書籍です。
今は絶版になっていてどこからも手に入りません。
それなら図書館でと広島県内探し回り1冊やっと見つけました。
それが「建築照明の作法」 面出薫+LPA著です。
見開きから内容盛りだくさんで垂涎もの。
照明の分野のみならず、建築やアートを志している方、
好奇心旺盛のすべての方にお勧めの1冊です。
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月明かりは何ルクス?

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満月に近い月を測りました。
薄っすら雲がかかった満月 0.1ルクス
少し雲で欠けた満月0.2ルクス
雲ひとつない満月0.3ルクス
満月0.2ルクスの夜は提灯なしで峠越えが出来る明るさです。
照度計の文字はストレスなく読めました。
ベットサイドにキャンドルを点すと約15ルクス
電気スタンドを点すと約100ルクス
この数字を皆さんはどう感じますか?
 
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